2015年8月15日土曜日

その少女の涙の意味、笑顔の理由とは。- BABYMETAL@SUMMER SONIC 2015

(BABYMETALの公式Twitterより)

約2万人がフォックスサインを掲げる。入場規制がかかったマウンテンステージにその手が一斉に伸び、少女3人の掛け声に呼応する。
少女のうちの一人はこの日、夢を叶えた。ずっと逢いたかった人と共に写真を撮り、その笑顔は特別なものに感じた。

忘れもしない、2年前のこの場所。2013年の8月のサマーソニック。
マリンステージから幕張メッセに移動中、前方にBABYMETALのTシャツを着た人がいた。同志よ、さあ共に戦いに挑もう。と、知り合いでも何でもない彼の後ろに勝手について半ばドラクエのパーティーのように勇ましく歩いてると、隣にいた若者たちがその人に後ろ指をさした。

「コルセットwwwwww祭りwwwwwwププーーーークスクスwwwwww」

BABYMETALのTシャツの背中の文字を指さしていた。某邦楽バンドのTシャツ着ている彼が率先して笑うと、さらに隣にいた若者が「ベビーメタルwwwwww」と小声で笑い出した。
BABYMETALは笑われる存在なのか?
その答えは直後、レインボーステージで明らかになった。前年に出たフードコードの小さなステージから大躍進し、その先の先の展望を伺わせるパフォーマンスに釘付けになった。笑っている場合じゃない。今すぐ目撃しなきゃいけない存在だ。が、今思うと確かに《コルセット祭り》って字面は知らない人が見たら何それ爆笑って感じだろうから仕方ないが、「ベビーメタルwwwwww」と笑われたその日からBABYMETALが掲げる《レジスタンス》という言葉の意味を深く理解した。
初めてライブを観たその日から自分のTwitterはBABYMETALで埋め尽くされ、周囲から心配された。撮影で長年関わっているバンド・神聖かまってちゃんの2ちゃんねるのスレで「竹内は最近幼い女の子ことばっか書いててキモい」と書かれた。
BABYMETALが好きだと心配されるのか? そして、キモいのか?
そのライブを体験した人はきっとそう言わない。BABYMETALは大きく誤解されている。そうなると《レジスタンス》が心の中に宿る。誤解を解くための《抵抗》として、このブログは2年前からほぼBABYMETALファンブログと化した。効果はないかも知れない。意味なんてなくてもいい。ただ、今伝えなくてはいけないことは、BABYMETALという《世界を変えるかも知れない》存在だった。

そして2年後、BABYMETALは昨年に続いてマウンテンステージに帰ってきた。

海浜幕張に向かう前、注文して届いたばかりの『LEGEND 2015〜新春キツネ祭り〜』のBlu-rayを観ていた。そこで初めて気づいた。YUIMETALが泣いている。アンコールの『BABYMETAL DEATH』での表情をよく見ると、頰に一筋の粒が流れていた。
これまでSU-METALの『LEGEND 1997〜SU-METAL聖誕祭〜』での『紅月-アカツキ-』の涙、MOAMETALの『赤い夜』での涙を見てきた。二人には明確な意味とタイミングを感じたが、YUIMETALの涙は正直意味の分からないタイミングだった。『BABYMETAL DEATH』で泣くなんて。その涙の意味を考えながら約2時間電車に揺られ、辿り着いたサマーソニックで探ろうとした。
考え事(YUIMETALはどうして涙を…)をしていると、気がつけば物販でマリリン・マンソンのタオルを買っていたので、考え事(YUIMETALはなぜ泣いて…)は大変恐ろしい。

6月にBABYMETALとイギリス・KERRANG! AWARDSで一緒になったアメリカのバンド・ALL TIME LOWがMCで「BABYMETAL」と口にし、ステージを降りて客席を煽る彼らの自由なパフォーマンスでマウンテンステージはすでに温まる。
開演が近づくと次第に赤と黒を基調としたTシャツが増えてくる。《コルセット祭り》を笑う人はここにはもう誰もいない。笑われる存在ではなく、笑顔を引き出してくれる存在なのだろう。その証拠に、刻一刻とその時が訪れるにつれて顔が綻んでくる。ふと後ろを振り返ると人、人、人。フロアが一気に詰まる。道は塞がれた。もう後戻りはできない。天国への片道切符を手に入れた。ここから狂乱の宴が始まる。あの時の「wwwwww」がすべて冷笑から微笑みに変わるのだ。

会場が暗くなると、怒号のような歓声が響き渡る。「METAL RESISTANCE EPISODE 3」の文字が左右のスクリーンに浮かび上がる。
WORLD TOUR 2015のオープニングムービー。強気のナレーションですでに高まる。が、「国境を越え、言語の壁を越え、世代を越えて、世界は一つ=THE ONEになる」は決して言い過ぎじゃない。実際に歩んできた道筋と、今後の指標を伺わせるナレーションの最後は、「新しい時代の幕開けを、BABYMETALと共に」。映像から光が放たれると、『BABYMETAL DEATH』でライブが幕を開ける。

地鳴りのような重低音とともに、3人が歩幅を揃えながらステージ脇から現れる。いつものように「BABYMETAL」と書かれたマントタオルを羽織り、その位置がステージ中央にまで達すると脱ぎ、手の前でフォックスサインをクロスする。表情は見えない。いつも通り。静かに腕を解す。いつも通り。表情は険しい。いつも通り。そう、すべていつも通りだ。それでもこの胸の高まりは何だろう。いつも通りのセットリストが容易に予想できるのに、展開は予期しているのに、どうして毎回翻弄されるのだろう。
「DEATH!DEATH!DEATH!DEATH!」と客席は3人に倣って飛び跳ねる。今日はおとなしく前方の柱付近で静観しようとしていたが、あのサウンド、あのダンスがそうはさせない。どうしてあの時YUIMETALは涙を流していたのか。ふと、映像が脳裏を過ぎった。答えは出てこない。
その後、『メギツネ』で自分の中の何かが解き放たれてしまう。2曲目にして早くもウォール・オブ・デスが近くで発生し、そのドサクサに紛れて走りながら踊る。
「それっそれっそれっそれっ♪」こんな楽しいお祭り、誰が早く教えてくれなかったのか。そうならないように、たくさんの人に早くこの楽しさを知ってほしい。初見が多く見られるサマソニは出会いの場であり、今この瞬間に衝撃を受けている人がいるのだろう。自分もそうであったように、その衝撃は長続きするので気を付けてほしい。挙げ句の果てにイギリスまで行かせるのだから勘弁してほしい。いや、勘弁しないでいい。いいぞ、もっとやれ!

すぐ近くで何度もウォール・オブ・デスをしているゾーンがあり、『メギツネ』だけで3度発生していた。このテンションで体力が持つかどうか、という心配を他所にBABYMETALはお構いなしに『ド・キ・ド・キ☆モーニング』を仕掛けてくる。間髪入れずに『あわだまフィーバー』で畳み掛けてくる。サビの「あーイェー!」 の掛け声をSU-METALが何度も促し、終盤になるとそれが完成されていく。 「あわ〜♪あわ〜♪」の部分は両腕で3人が円を描き、楽しそうに片足を浮かせる振り付けが天才としか言いようがない。音が完璧であると、踊りはそれ以上に完璧を目指し、完璧と完璧のせめぎ合いで恐ろしい化学反応を生み出す。それを一言で表すと、「かわいい」。これに尽きてしまう。

3人がステージから去ることで、神バンドのソロの始まりを告げる。観るたびにそのパフォーマンスとアジテーションに自由度が増しているように感じ、BABYMETALが7人組のバンドであることを示す。バスドラの低音マシンガンで蜂の巣になったら、3人が掛け声を放ちながら再びステージに現れるのだから休む暇がない。
『Catch me if you can』は大の大人たちが歌詞通りに《ぐるぐるかくれんぼ》を体現する。そのうちの一人として加担することの楽しさよ。この遊びを音のせいにできることの歓びよ。主よ、人の望みの喜びよ。バッハがバッファに変わるくらい、バッファーッと口からため息が漏れる。 地上ではこんな感じだが、そっちの世界ではどうだい?とあの世に逝ってしまった友人を想うように、ステージではひたすら天国が繰り広げられる。「まーだだよ!」30代にしてこんなことを叫ぶなんて思ってもみなかったよ!

楽しみはまだまだこれから。まさかの『ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト』に歓声が上がる。フェスで披露するのは珍しく、どこかしら攻める様子が伺える。SU-METALの「SAY!」に呼応し、「ウキウキミッドナイト!」と叫ぶ。YUIMETALとMOAMETALが「アタシん家」を表すために両腕を伸ばして△を作り出し、その家の中でくつろぐように笑顔のSU-METALから世界を平和にする予感しかしない。そのHOMEは日本だけじゃない。いまやイギリスまでHOMEになりつつある。「アタシん家」の正体はその後、紙芝居ムービーで明かされる。

ステージから光が消え、スクリーンの映像だけが灯される。その映像はエンニオ・モリコーネの『The Ecstacy of Gold』(メタリカのライブのオープニングSE)をBGMに、2年前に遡る。
タイトルは『Road of METALMASTER』。まるで伝説の書を開くような粛々としたナレーションで語られるのは、《道なき道》を歩んできたBABYMETALのこれまでとこれから。
かつて小さなフードコートのステージから、レインボーステージ、マウンテンステージと着実にスケールを拡げていった彼女たち。メタリカがステージ脇でその姿を観ていた。そして共に写真を撮ってから、その景色は変化を遂げていく。「道がなければ作るがいいさ」メタルマスターからの教えにより、BABYMETALはレジスタンスへの道を自ら作っていく。
現在進行形の伝説と、神話にも似た奇跡の物語に釘付けになる。これがフィクションではなく、ノンフィクションであることがいまだに信じられない。映像には次なるステージが示される。
「READING & LEEDS FESTIVAL 2015」
文字が浮かび上がると、今までで最も大きな歓声が響き渡る。サマーソニックが手本にしたといわれる、長い歴史を持つ世界最大級のイギリスのロックフェスティバル。 ここが次なる「アタシん家」になるのか。新しい帰路に帰り着くためのレジスタンスへの道、すなわち『Road of Resistance』がこのタイミングで繰り出されるのだから、感情のタガが外れたように腕を伸ばし、ステージにフォックスサインを掲げる。

そこには「BABYMETAL」の巨大フラッグを手にした3人。『LEGEND 2015』で泣いていたYUIMETALだが、勇ましい表情で一寸の迷いもなく遠くを見つめる。それを見ることで代わりにこちらが涙を目に溜めてしまう。ただひたすら最高から最高へ更新を続ける10代の少女たち。そこで言葉を発さない。壮絶な結果を残して去っていく。その潔さにやられっぱなしだ。
SU-METALが両腕でこじ開ける動きをする頃には、客席はパックリ割れて空洞が生まれていた。ウォール・オブ・デスの準備がすでにできている。周囲で「気を付けろよ〜!」「怪我すんなよ〜!」と声を掛け合っている。興奮の最中でも気遣い合うムードが心地よく、「ワン、ツー、スリー・フォー!」の掛け声で《みんなで仲良くおしくらまんじゅう》をする。客席は荒れ狂うが、それに反するかのように美しいフォーメーションを保つステージ。
「Wow Wow」のシンガロングの後のギターソロとダンス。このメロディと踊りが涙腺を刺激し、「命が続く限り 決して背を向けたりしない」の歌詞の頃にはもう涙が溢れている。厳密に言うと泣きながら笑ってる。きっと友人の誰にも見せたことのない表情になっている。歌詞の通り《道なき道》を歩んできたBABYMETALが歌うことで意味が成される。だけどその内容は彼女たちの物語だけでなく、人生そのものに触れる。人は必ず死ぬ。誰でも絶対に死ぬ。どんなに成功しても失敗しても、共通してしまう着地点を想う。今この瞬間すら、最期には忘れてしまうのかも知れない。それがいつになるか分からない。ひょっとしたら明日なのかも知れない。だから《命が続く限り》、この一瞬一瞬を大切にしたいと思う。
30年間生きていたら色んな別れを体験する。突然だったりもする。自分だってまだ若い方かも知れないが、彼女たちもいずれその時に直面するだろう。その時、この歌はより一層感情を帯びるかも知れない。その頃、SU-METALは、YUIMETALは、MOAMETALは、何歳になっているだろう。最後、ガッツポーズで滑り込むような姿勢でYUIとMOAがしゃがみ、客席でもたくさんガッツポーズの手が浮かび上がる。
BABYMETALのライブは限りなく《生》を感じる。それなのに「DEATH!」と叫んでるのはなんとも皮肉な話だ。

と、感慨に耽る間もなく、ライブはクライマックスに突入する。『ギミチョコ!!』のコール&レスポンスでSU-METALが「カモーン!サマソニ!」と煽り、MOAMETALが「みんな、楽しんでる?」と尋ね、YUIMETALが「サマソニ最高〜!」と叫ぶ。本人たちの生の声はこの瞬間のみ。だからこそ一言一言が貴重に感じられるし、その返答として楽しんでるし最高だしって気持ちになる。
この日のハイライトはなんと言っても3人が一本にマイクに顔を近づけ、「シンギン!」とコールを促し、「センキュー!」と声を合わせる場面だろう。その笑顔を脳裏に焼き付けるだけで寿命が延びる気がして、こちらがセンキュー!って気分になる。

そして最後は『イジメ、ダメ、ゼッタイ』。いつもの「なぜ、人は傷つけ合うの?」のナレーションが始まると、客席では再びウォール・オブ・デスの準備が始まる。その空洞は先ほどより大きくなり、向こう岸の人の表情が分からないほど遠くなっている。
それにしても、なぜ人は3人を見る視線を犠牲にしてまで客同士で向かい合うの? なぜ人は一心不乱に走り出すの?
そして、なぜぶつかり合うの?
答えはここにある。大迫力のステージに呼応し、それに見合うにはウォール・オブ・デスが最適の手段なんだろう。SU-METALが咆哮し、YUIMETALとMOAMETALが全速力でステージを駆け抜けると、その光景が浮かび上がる。ステージで走る者、客席で走る者、双方がお互いを見ていない。が、同じ方向をめがけて走っている。重要なのは見つめ合うことではなく、気持ちを共有することなのかも知れない。
「イジメ!」「ダメ!」「キツネ!」「トベ!」ウォール・オブ・デスで指で掻き回されたように散らばった客席では、先ほどまで後方にいた人が前方に。その逆ももはや当たり前。気がつけばかなり前の方で飛んでいた。サムズアップで3人が向かい合う。お互いに語りかけるシーンからYUIとMOAのバトルモードへ突入するくだり。そこだけでもいいから映画化してほしい。いつも通りでいつも同じなのにドラマチック。俄然、心をかき乱す。フィクションからノンフィクションになった物語を、再びフィクションに戻すのは厳しいかも知れない。だから今、作り物ではないストーリーを目撃できることに喜びを感じている。

「We are!」「BABYMETAL!」 「We are!」「BABYMETAL!」 「We are!」「BABYMETAL!」

フォックスサインを満面の笑みで掲げて、ジャンプして着地。最後は「See You!」と一言だけ残して去っていくBABYMETAL。
3年連続で観たサマーソニックのステージは、ますます洗練されていた。3人の気概を感じずにいられなかった。次はREADING & LEEDS FES.が待っている。SU-METALの表情が少女から女まで何度も行き来する。氷のような目付きもすればハムスターのような口もする。そして何よりブレない歌唱力は音源にも似た安定感。からの「サマーソニック!」の掛け声。丁寧に積み重ねたものを壊し、すぐに再生し、また壊すBABYMETALに酔い続けてる。
MOAMETALは相変わらず爆レスを続け、目と目を合わせることで心を鷲掴みしていく。そしてYUIMETALは憧れのアリアナ・グランデと同じフェスに出たことが嬉しいのだろう、どこかしらいつも以上に笑顔が輝いていた。


もちろん、この後はアリアナ・グランデを観るためにマリンステージへ。BABYMETALのTシャツを着た人をたくさん見かけるが、これは皆さん全員YUIMETAL推しってことでいいのでしょうか。


アリアナ・グランデさん、可愛すぎた。歌声が美しくて日本語の発音が上手すぎる。何度も日本語で呼びかけ、その清々しく通る歌声が青い空と涼しい風が似合ってた。「ダイスキ!トーキョー!」…サマソニに出る海外スターがぶち当たる問題に直面する。(千葉ですみません!)

アリアナ・グランデのステージ脇でそのライブを鑑賞するBABYMETALの姿が撮られた写真がTwitterにアップされ、YUIMETALが両手を合わせて「ハァァ…!」って姿勢で観ている姿が伺えた。
まるでメタリカがBABYMETALをステージ脇で観ていた構図に近いが、それとは違って先ほどまでマウンテンステージを入場規制した女の子が普通の女の子に戻っている姿は微笑ましい。
YUIMETALがいかにアリアナ・グランデが好きであるかは、彼女がさくら学院に在籍した頃の『学院日誌』でファンなら誰もが知っている。この日はBABYMETALのライブを楽しむのはもちろんだけど、彼女が嬉しそうな姿を見るのも楽しみだった。

そして、翌日のサマーソニック・大阪の夜にBABYMETALの公式Twitterにアップされた写真。


YUIMETALこと水野由結はさくら学院の卒業式で、「この先つらいことがあってもこの5年間を力にして、明日からYUIMETALとしての夢と水野由結としての夢、全部叶えたいのでこれからも応援よろしくお願いします」と語った。

その《YUIMETALとしての夢》が一つ叶った瞬間だった。アリアナ・グランデがYUIMETALの肩に手を置いている。

BABYMETALの成功はメタルを元々知らなかった彼女たちにとって本当に《夢》なのだろうか、そう疑っていた時期があった。
多くの大人たちが驚きを隠せないメタルマスターとの邂逅も、彼女たちにとってはただの外国の知らないおじさんとの接触なのかも知れない。大人たちの夢を少女たちに託してしまっている気がして、これで楽しんでいいのだろうかと思っていた。
こちらが楽しくさせてもらっているからこそ、彼女たちにもっと楽しんでほしい。
ただ、この日はその成功がYUIMETALの夢を叶えてくれた。その笑顔はやっぱり輝いている。『LEGEND 2015』での涙の理由は感極まったのか何かがあったのかいまだ分からないが、意味を感じる。ここにたどり着くまでの涙だと思うと、それを笑顔の成分として受け取る。
辛くても苦しくても、何かを感じても、彼女たちはその感情を吐き出さない。それを公に書いたり話したりする場所がなく、完成されたパフォーマンスで全てを物語る。だからこそ、その表情から細かく感情を察することしかできない。
いまや誰もがどこでも何でも言葉にして、いつでも瞬時につぶやいてしまう。そんな時代と逆行することで、忘れかけていた大切なことを思い出させてくれる。言葉を発さない分、そこで流れる涙も、放つ笑顔も、一つ一つを重要に思う。

水野由結の『学院日誌』には、かつてこう書かれていた。


「いつかアリアナ・グランデさんに会うコトを夢みていて会えた時のためにも英語の勉強に取り組んでいます」

二人は英語でお話しできたのだろうか。夢が叶う瞬間って本当に素晴らしい。

BABYMETALをまだ21回しか観てないけど、その存在は自分の人生の中でとても大きなものになってる。この歳になっても友人の誰も見たことがないような笑顔を引き出し、衝動を与えてくれるなんて。幼さにも可愛さにも決して甘えず、言葉に頼らない完全燃焼のパフォーマンスにずっとやられてる。
壮大なスケールの映画を何百本も見せられている気がする。「国を越え、言語の壁を越え、世代を越え、メタルで世界は一つになる」と語られるように、ありえない事が現実に起きている。《新しい時代の幕開け》は決して言い過ぎじゃない。その片鱗をリアルタイムで追えることが何よりも嬉しい。

その後、マリリン・マンソンのライブをBABYMETALと同じマウンテンステージで観る。カリスマ性半端なくてタオルを買って本当によかった。ナイフの形をしたマイクを握ったり、竹馬みたいなのに乗ったり、メンバーの股ぐらに頭を突っ込んでBABYMETALでいうところの「とっておきの場所を発見♪」をやったり、タオルを買って本当によかった。

マリリン・マンソンのタオルで今日一日の汗を全部拭き取りながら、海浜幕張をあとにした。
BABYMETALのREADING & LEEDS FES.は一体どうなるのか。彼女たちが掲げる《新しい時代の幕開け》の続きに、今後も一瞬たりとも目が離せない。


2015年8月15日 SUMMER SONIC 2015@マウンテンステージ
〈セットリスト〉
01、BABYMETAL DEATH
02、メギツネ
03、ド・キ・ド・キ☆モーニング
04、あわだまフィーバー
05、Catch me if you can
06、ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
07、Road of Resistance
08、ギミチョコ!!
09、イジメ、ダメ、ゼッタイ

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